2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

いらない/は切って捨てましょう

豚インフルエンザ蔓延。何とも不安な毎日ですが、実際のインフルエンザの被害の広がりに加えて、心配なのが風評被害の拡散。何しろV市はメキシコからのJAL直行便の寄港地だったりするので、V市から来たというだけで日本では白い目で見られちゃうんじゃないか…

ホモ・ルーデンスは檻の中...

そうか、日本は今ゴールデンウィークなのだなあ。この時期に日本に居ないのは13年目。ゴールデンウィークが如何なるものであったのか、記憶が遠い。思い出せるくらいの場所には、特に旅行に行ったという思い出も見当たらないので、たぶん人出を避けて、家に…

ぺらぺすらす現象

数えてみた事がなかったけれど、数えてみてぎょっとした。13年。日本をスーツケース一つで離れてからもう13年目になる。ひゃああ。そのうち何年かはほとんど冬眠状態で、何をしていたのかどこにいたのかさえよく分からないような時期が混じっているのだが、…

痛恨のステップ!

朝っぱらからずっとラボでヤスリがけなんかやってたので、右手の親指と人差し指の感覚がない。しかもずっと変な格好で体を捩っていたせいか、肩が猛烈に凝っている。天気が良いので窓から陽は射して来るが、長時間ずっと埃っぽい部屋でポツンと作業してると…

逸る心

なんでも脳の活性化にいいってんで。毎朝10分くらい座禅、らしきことをやっている。本当は20分くらいやると良いらしいんだけど、どうもせっかちでゆっくり座ってられない。座禅によって秘められた脳力が発揮されつつある、のかどうかはよく分からないのだが…

V図書館読み切り計画:010『老人力』

おととい、「おっちゃん日和」に浮かされて、中国系のおっちゃん達に包囲されつつV図書館で読み始めたのがコチラ。老人力作者: 赤瀬川原平出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1998/09/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 123回この商品を含むブログ (12件)…

ぶらぶら

天気がいいので、お昼近くになって、ぶらぶら外に出た。 第一目的地:ダウンタウンのO寿司。オペラ寿司のOじゃないよ。日本人経営のとっても日本っぽいお寿司屋さん。ここのランチ弁当が突然食べたくなった。ランチ時でお客さんが一杯。一人なのでカウンター…

ピヨコトラベルが行く!

また、ピヨコトラベルに問い合わせが舞い込んだ。ピヨコトラベルって何? 怪しい名前ですがそんなのどこにあるんですか。まあ一言で言ってしまうと、ピヨコトラベルは架空の旅行代理店なんですな。架空であるからしてピヨコトラベルに仕事を依頼しようと思っ…

おしくらまんじゅう押されてなんぼ

音加庵の仕事場バージョンNekaa Labの存在を知らない、もしくはその実在を疑っている人が多いのだが、ふっふっふ。あるんですよ本当に。所在地は各種アーティストが雑居するアーティスト・スタジオビル。ビルって言っても木造2階建て。街全体が新しいV市で…

書くつもりなかったのにな、こんなこと。

毎日記事更新って大変じゃないですか? 楽しいんですか? なんてメッセージを頂いた。書く方としてはものすごく書きたい話があることもあるし、何を書いたらいいか全く分かんないような日もあるのだけれど、不思議なことに、ものすごく書きたいと思っている…

猫かぶった大和撫子:サバイバル編

最近よく聞く言葉に「草食系男子」とかってのがあるんだけど、これはひと昔前に流行った「フェミ男」ってのとどこが違うんだろうか。なんてことを思ったのは、昨日V市の秘密の花園を散歩中に目の前を歩いていた日本人カップルの行動を見て「ほう」と溜息が出…

耳。心。涙。

知人から、「コレ、もう知ってるかもしれないけど、流行モノなんでとりあえず」と、とあるYouTubeのリンクが送られて来た。何だろう? 全く何の心の準備もないままにリンクをクリック。ん? これは? 何か外国のテレビ番組のようだけど。え。お。えええっ。…

桜は命がけで突っ立って咲く

ダウンタウンまで歩く。バラード通りに屋台を出している「ジャパドッグ」に並んで夕食。こちら日本人経営者による人気店で、ジャパナイズしたホットドッグを販売。テリマヨドッグ、オロシドッグ、ミソマヨドッグなどというものを、人種のモザイクV市の住人た…

ふふふ花街でのお遊び

今日晴れだと思うと明日は雨のV市の空。これでは、折角の桜も次の雨で散ってしまうだろう。むむ。うむむ。仕事は待ってくれるが、花は待ってくれない。そして次にお目にかかれるのは一年後。いやまて。一年後、花はまだそこにあっても、私がそこに居るとは限…

V図書館読み切り計画:009『日本流 - なぜカナリヤは歌を忘れたか』

モスバーガーの店員が、いつのまにか匂い立った春の陽気に朦朧とする朝、ハンバーガーのバンズとライスバーガーのバンズとで思わず作ってしまった和洋折衷バーガー。そのちぐはぐな質感、舌触り、粘り気、匂いに両側から挟まれて、大変に居心地の悪い海老カ…

未来のおっさんらよヨガパンツを履け!

V市にいと多きもの。寿司屋。中国人。ヨガ教室。 ...と思いつくだけでも、音加庵から半径1キロくらいの範囲にヨガ教室がざっと4,5軒。犬も歩けばヨガに当たるとはV市のことを言うのであろう。当然ヨガグッヅ、ヨガショップもあちこちに多し。有名どころではl…

毒虫退散、そしてリセット

また、リセットされた。何かが自分の中で。作業台の上は、一ヵ月くらい前に片付けたんだけど、いつの間にか大量のモノがどこかから攻めて来て、空白という空白を占拠。ああーん、胡座をかいたり寝転んだり。欠伸しているヤツもいる。埃を被ってボサボサの頭…

地球人阿呆度保存の法則

テレビのドキュメンタリーをぼんやり見ていたら、なんでも今、アメリカでは銃がバカ売れなんだという話がはじまって、思わずなぬーっっと凝視。えええええー。目を疑った。目が血走った。映し出された「銃フェア」の会場にはおっさん中心に長蛇の列。女性の…

V図書館読み切り計画:008『だいにっほんおんたこめいわく史』

日本が無性に恋しくなることがある。でもさて、心の故郷・日本などという抽象的なものは、本当はそこにあるんだか、ないんだか。国の旗に赤い丸がついてるところと、赤い葉っぱがついてるところの間に挟まった、なんだかどうも窮屈なアングルから眺めると、…

復活の食卓

明日はイースター。昨日は「グッド・フライデー」という、キリスト教ではイエスの死を記念する日。朝から道行く車がやたら少ないなあと思っていたら、グッド・フライデーはこちらでは国民の祝日だってことが判明。キリスト教徒はこの日には肉を食べないのが…

食懺悔:スイッチを入れろ!

これは懺悔である。大学生になり、一人暮らしを始めた頃から、随分長い間、私の食生活は滅茶滅茶であった。生来怠惰な性格が伸び伸びと羽を伸ばし始め、それに加えて、表面的には「忙しいから食べてる暇なんかない」「食事なんかより大切なことに時間を使っ…

全てはボタンから始まった、らしい

1000から350を引くような計算がこの上もなく苦手。学生の時に四谷界隈の中華料理店でアルバイトをした折には、650円のランチのお代に1000円を差し出すサラリーマンのおじさんに450円のお釣りを渡し、その親切なおじさんが、笑いながら100円を返してくれるな…

V図書館読み切り計画:007『にほん語観察ノート』

たまに日本に帰ると愕然とするのが、まずファッション、次に風景、次に新発売清涼飲料水、次に新型携帯、次に新人歌手、そして言葉。こんな時、浦島太郎現象、もしくは私は火星人です現象が起こってしまう。ぽかーーーーーん。ゴゴゴゴゴグヮオーーーーン。…

迷いの方程式:方向感覚×速度

1. 方向感覚が全くない 2. 足がものすごく速いこの二つの要因により、よく道に迷い、一度迷い始めるとかなりの長時間迷う。1.に深刻に気づいたのはフランダースの犬の街近くで、小型飛行機に乗せてもらった時。その頃私は劇団で使いっ走り兼女優のような…

るてんのせいげい

冬のジャケットを脱いで、汗ばむ日射しの中を歩く。クイーンエリザベス公園。遅い午後。ウエディングドレスから胸がこぼれそうな花嫁。眩しい、白。噴水。子供が追いかけっこ。おじさんは片足飛びで運動中。人が巣穴からわらわらでてくるような日。虫と同じ…

透明映画宵・青

春の宵。何か理由をつけてでも外を徘徊したいような澄んだ日の入り頃。橋を渡り、ダウンタウンへ映画を観に行く。徒歩で映画を観に行くのは楽しい。これができる街は楽しい。フランダースの犬の街に住んでいた頃も、映画は徒歩であった。まだ夕暮れまで時間…

V図書館読み切り計画:006『しょっぱいドライブ』

まんまとやられた。なんとなくノリの良い題名と「大道珠貴」という名前の字面(なんと読むのか分かんなかった)そしてピンクの犬が舌を垂らしてこっちに迫って来るポップな表紙から、大学生くらいのイマドキのにーちゃん風やせ形前髪ちょっと長めTシャツピチ…

猫系、ではなく蹄系

タップダンスの先生は、フィラデルフィア出身の黒人男性。笑うと頬骨のすぐ下までU字型の口になる。いつも、既に10年くらいは着古していそうなドラゴンボールのTシャツなんかに裾をまくったジーンズ姿。この裾をまくってるのは、ファッションというよりも、…

家族八景:自分を知らない私たち

昨日は氷雨。暗い空。どよーん。嘆息。 わー春だ! と喜ばせておいて、また冬に逆戻り。もう何度目だ、このフェイント。嘆息。 この天気の悪さ、圧倒的な湿り気、晴天の日の極楽かと思う程の美と雨天の日の殺風景のあまりにも激しいギャップ。目に映る鉛雲、…

解剖台の上の寿司とアリアの出会い

言ってみるもんだ。バンクーバーの寿司屋は...なんてつらつら書いていたら、4月1日だから「オペラ寿司」でごちそうしてあげようという奇特な知人からのお誘い。え、ホントに行くの? 怖さと期待が半分半分で心拍数が上がる。さて、オペラ寿司。まず入口の横…