アート

花吹雪

Vの郊外、C市というところにあるTozenji という仏教のお寺でチャリティーイベントがあって出掛けて来た。カナダの仏教のお寺ってどんなところだろう? と思いながら出掛けたのだけれど、へえ、こんなところに、と思うような場所に、確かにお寺がある。入口に…

下ノ畑ニ居リマス

震災復興イベント、無事終了。 雨の中、駆けつけて下さった皆様、本当にありがとうございました。賢治の詩は不思議だ。 私は、もう棒読みのような感じでザクザクと読んだだけなのだけれど、 Vの小さなカフェが、読み始めた途端、突如として小さな学校に変容…

世界は狭い

話はこうなる。 チャリティーイベントの出演者は私以外に3名。そのうち二人は、私が声を掛けた。そしたら、一人が友達のミュージシャンを連れて来て、その人が、偶然にももう一人(3人目の人物)の知り合いであった。なんかややこしいが、要するに、みんな…

やりなさい

Vでも震災復興の募金活動があちこちで始まっている。 私もチャリティーイベントに参加することになった。 今回は、能管を吹く。 笛は、ここのところずっと吹いていないので、随分と芸が錆び付いているのだけれど、 何かできないだろうか、と思った時に、 師…

アートな宵(酔い?)

海を挟んでVの北にあるNVという街に、 ここはコンテンポラリー・アートのギャラリーとカフェが一緒になった、 ちょっと面白い場所があって、 そこでイベントがあるというので、シーバスなる船に乗り、出掛けた。 ちょっとした小旅行。 夜の街に繰り出すなん…

地平線と石庭

トモダチに誘われて、冷たい夜の空気の中を、コンサートに出掛けた。 中国の楽器と洋楽器がミックスしたアンサンブル。いわゆるイースト・ミーツ・ウェストってやつだ。超絶技巧続出で、なかなか楽しいコンサートだった。なぜか、どうしても目は中国の楽器の…

手動の魅力

最近よく運動していることもあって、たくさん食べる必要が出てきた。冬眠中は最低限の分量の食事しかしていなかったけれど、運動なんかもしなかったので、それでどんどん痩せるということはなかった。むしろ太ったかもしれない。でも、運動をしている今とな…

トマトは常に持ち歩け。

今夜も、演劇フェスティバルに出動。見過ぎだよね。 PuSh FestivalというVのフェスティバルは、純粋に演劇、映画、アート等と分類できないような公演が多いのが特徴なのだけれど、今夜の演目はいわゆる「パフォーマンス・アート」というのに限りなく近くて、…

春が来た

中国人の友人に、「チャイニーズ・ダンプリング」というものを貰ったところから、今日の冒険は始まった。餃子である。大量である。なんでも、中国の北部では、新年に餃子を食べるのが風習なのだそうだ。そう、今日は、中国では春節、つまり新年なんである。…

職業病

今日も夜遊び。演劇フェスティバルに出掛ける。今夜の演目は『City of Dreams』。イギリスのPeter Rederという人の発案による舞台。発案の、というのは、舞台に登場するパフォーマーはV在住の人々で、Vで採集したオブジェを使って、Vの街を舞台の上に作り上…

サウンドマシン

晴耕雨読っていうけれど、雨ばっかり降っているのでぜんぜん耕せない。仕方ないので昼働夜劇。今夜もまた、雨の中をパフォーマンスフェスティバルの公演を観にゆく。今夜のはスイスのCompany Driftによる『Sound Machine』。題名と、「どうしたら聞こえない…

世界の縮図

やらなければいけないことがたくさんあって、頭がごちゃごちゃしてきた。どれを先にやったらいいのかよく分からなくなって、あっちをやったりこっちをやったり、どうも落ち着かない、どれも終らない。手帳に「今日やること」なんてのを並べて書いてみるのだ…

挑発の方程式

Vでは今、毎年この時期恒例のパフォーミング・アーツのフェスティバルをやっていて、いつもは一二本パラパラと観に行って終りなのだけど、今年はちょっと気合を入れて観に行ってみようかなと、7公演のチケットを入手。今日はその最初の公演。Radoslaw Rychc…

裸の王様

世の中には、皆が変だなあ、イヤだなあと思っているのに、なかなか変わらないコトがある。ずっと昔からそうだったからだとか、やっぱり変えられない、変わるわけがない、これでいいのだ、などというさまざまな理由ともつかぬ理由がつけられて、クリアな頭で…

庭師ENOの言葉

夕方、ブライアン・イーノのレクチャーに出掛ける。 コンサートじゃなくて、レクチャー。それでも、きっと♪の一つくらい聞かせてくれるだろう、と期待してたんだけど、ホントに100%レクチャーだった。 でも、パワーポイントじゃなくて、ビデオカメラ付きOHP…

謹賀新年:日々遊戯

あけましておめでとうございます。 Vは宇宙で最高かもしれないと思われる、美しく晴れた元旦を迎えました。 水溜まりが凍っています。空気が澄んでいます。空も、ずっと向うまで澄んでいます。ウチのコンドの窓は全て北向き。 日本なら不動産屋さんも勧めに…

舞台の魔力

今日も雨。でも、フと天気予報を見ると水曜日から晴れマークが並んでいる。これが本当ならば、晴れの新年を迎えられるという計算。初日の出も拝めるかも知れぬ。ただし、Vの週間天気予報は見る度に変わるので全く当てにならない。このまま天気予報が変わりま…

カルダーのサーカス

今日12月18日は一年の中でも、ちょっと特別な日なので、 何か素敵な一日にしたいと思っていたのだけれど、 ソージしたり、ごそごそと仕事したりしているうちに時間が過ぎて、 午後の3時くらいになった。今日も雨。雪の予報だけれど、降る気配なし。 灰色の…

ご近所のいきつけのカフェ- Mの一周年記念。 そのイベントでパフォーマンスするというのが本日のお題。このカフェが面白い場所で、 日本風の温かいサービスや美味しいごはんも嬉しい上に、 オーナーさんが素敵に不思議な人で、 お店のどこかに宇宙への小さな…

宇宙とおしくらまんじゅう

当然のことながら、今日も走る。 ここまでどん詰まってくると、 さすがに「ま、なんとかなるさ」という現実逃避が効かなくなってくる。 あれもやろう、これもやろうと思っていた計画のうち、 どれを選択して、どれを捨てるか。 これからはいよいよ時間との最…

走れ、メロス!

昨日が背水の陣だったら、今日は立ってる地面の面積が更にじわじわ減った感じ。 しまった。砂地だったのか、ここは。 水が四方八方から攻めて来る。 それでも、現実逃避しつつ、なんとかなるなんとかなるとか弱まりつつある脳細胞軍団に念仏の如く唱えさせて…

背水の陣

新作の発表まであと三日。 「どう、製作終った?」と聞かれて、 思わず口から出た言葉は、 「背水の陣」 もう、後がない。正に水際ぎりぎりのところにつま先立ちしてる感じ。 どうして、こうもぎりぎりまで作品が完成しないのかなあ、 と溜息をつきながら、…

根気仕事

一日、音織り。 根気仕事とはこのことだ。 腰が痛い。 肩が凝る。 目が疲れる。 そして、耳。 一日中、音のカケラを繰り返し聞いていると、フっと今まで聞こえていたものが、全く別なものに聞こえる瞬間が出て来る。漢字をじーっと見てると、謎の記号に一瞬…

泣く女

Sの朝は、寒いけれど、雪は降っていなかった。 ホテルの目の前には、レム・クールハース設計の図書館があって、 これを眺めているだけで、楽しい。 夜見ると、未来の廃墟みたいであり、 朝見ると、夜のうちに突然着陸した宇宙船みたいにピカピカしている。そ…

音織り

ここ数日、音を作る作業ばかりやっている。昼間はその合間にいろいろと用事が挟まるのでとぎれとぎれになるのだけれど、夜は音の切れ端を何度も聞いたり、繋げたり、また聞いたりしているうちにアっと言う間に2、3時間が過ぎてしまう。彫刻、もしくは、機…

いろいろと貰って来たよ

名古屋に出陣。「あいちトリエンナーレ」を堪能した。一日に見て良いアートの上限を越えるくらいにたくさんのアートと出会い、足は完璧に棒になったけれど、心は晴れやかで、アートなんてさ、と捻くれそうになっていた心が、いつの間にかアートに魅せられて…

ありがとうございました

公演に来て下さった皆様、ありがとうございました!☆公演、なんとか無事終了。やっぱり、最後のぎりぎりのところまで足掻いてしまった。 観客席にいた友達に「手伝おうか?」なんて言われてしまった。確かに、上演の1分前まで鋏で何か必死に切り貼りしてる…

当日

時間が早く過ぎる日と、遅く過ぎる日というものがあるけれど、今日は時間が恐るべき速度で過ぎて、気がつけばもう6時。7時には会場入りしなければいけないというのに、まだラボで作業している。間にあわない。間にあわない。間にあわないー。夏休みの宿題…

ギリギリ性

朝から、素材の買い出し第三弾。いよいよ公演の日が近づいて来て、ソワソワ度が高まって来た。間にあうのかな。間にあわせるしかない。いつの頃からこの性格を身につけたのか知らないが、当日ギリギリまで足掻いていないと何か物足りないような気がして、完…

同じ子供

ちょきちょきぱっちん。ぺたぺた。 アートだとか言って、私がやっていることは、小学校3年生の時に夏休みに遊びでやってたことと、一体どこが違うんだろう。ほぼ、完璧に同じ。ただ、子供の頃は無心に遊んでいたけれど、今は祈るような感じで遊んでいる。時…