ずっと消えない光

今日、体はVにありながら、心はNにある。
一年に一度の花火大会の、第二日目である。
数日前の豪雨で大きな被害を受けたこともあって、開催が危ぶまれもした。
なんとか開催に漕ぎ着けて、無事一日目が終ったとのこと。
ああ、見たい。ぴゅっと飛んで行けたらいいのにな。そしたら、空中に留まったままで見る。花火の中に飛び込んで、内側から、見る。

明日はVの花火大会の日でもあるのだけれど、
ごめん、やっぱり心はNにある。

ようやく物心がついた頃に見た花火の光が、
今でも心の奥に灯っていて、離れないのだ。

たぶん、この懐かしい光は、ずっとずっと消えないのだろう。
そして、8月の初めが来るたびに、どこにいても私の心はNに飛ぶ。

☆ 花火あがる消え去る前に呼吸せよ