Eureka!

煮詰まったエネルギーが急降下したと言ったら、友達が「肉を食え」と言うので、そうか、そういうことかもしれないと思い、肉を求めて街に出た。
Vダウンタウンに最近できた、牛丼屋に入ってみることにする。ロゴがオレンジ色の上に黒で印刷されていて、日本の某牛丼チェーン店をどうしても思い出す。どうやらオーナーは韓国系らしく、牛丼もあるけど、牛焼き肉丼なんかもあって、そっちの方が肉度が高かったので、そちらを注文。従業員さんらは、ほぼ全員日本人のようであった。日本の某牛丼チェーンには、実は一度も入った事がないので、比較できないのだけれど、こちらのオレンジロゴはなかなか美味しかった。肉肉肉。肉がそんな感じで丼の上に重なっている。それを見ただけで、もう既に、エネルギーメーターがぐぐっとUPする予感がした。

ここのメニューにはサイドとして「ポーチドエッグ」というのがあって、要するにこれが温泉卵なのである。ちゃんと殻の中に入っているのだけれど、中を割ると奇麗に半熟。これを見て、そうか、そうか、そうか。と私はやたら興奮した。生卵を食べてはいけない北米ではあるが、温泉卵ならばオッケーなのだ。これからは温泉卵を作り、それを御飯の上にかけて「卵かけごはん」を作ればいいのだ! と、ものすごい世界の真理を発見したような気分で、ニヤニヤしながら肉肉肉を平らげた。周りには、温泉卵を牛丼の上に乗せ、ぐちゃぐちゃとかき混ぜて卵掛け御飯として食べている人の群れ。おお。世界が再び輝き始めた。脳内物質噴出。

さて、その後、久々にV図書館にゆき、しばらく仕事する。単調な毎日に飽きた時には転地療法。これに限る。
本日はコンピューターもインターネットも動いていないということで、やたら静かなV図書館だった。

夜、DVDを観る。一ヵ月にいくら、とか払っておくと、希望したDVDが適当な順序で家に送られて来るサービスを使っているのだけれど、この映画は、いつリストに入れたんだったか。送られて来てしまったので、とりあえず観る。

アカルイミライ 通常版 [DVD]

アカルイミライ 通常版 [DVD]

映画館で見ていたら、途中で5回くらい映画館を出たかもしれない。同じ監督の映画を前に見た時にもこの現象が起こったので、たぶん、自分とは縁のない映画世界なのだと思う。この現象は、久々にDVDで見たレオス・カラックスでも起こったので、もしかしたら、年代的なものかもしれない。なんだか、上昇しかけていたエネルギーが、少しばかり吸い取られた気分。

☆ シネマより出て見上げたり春の空