間にあって☆に帰れました

何を思ったか久々の早起き。仕事。久々のカフェ。顔なじみのバリスタのねーちゃんに会うのも久しぶり。バニラビーンティー。早起きしたので11時頃にはもう「今日はいろいろやったな」という気分。やっぱり早起きは三文の徳ってのは真実らしい。そのまま調子に乗って、カナダラインにも乗ってダウンタウンへ。ちょっと思い立って欲しい本があったので、Book Offへ繰り出す。カナダラインは$2.50ドル払うと近場は1時間半の間乗り放題という仕組みなので、なんとか本の物色および街場でランチを1.5時間以内で終わらせねばならぬ。トォッ。

本屋に行くと、いつもは大体1時間くらい棚の端から端まで舐めるように眺めるんだけど、今日はその舐め方をかなり加速しないと間に合わない。新品とほとんど変わらないような本がたくさん並んでいるけれども、そこは古本屋。何か見落としている掘り出し物があるかもしれない。定価コーナーを一通り速舐めすると今度は$2コーナーへ。こっちも$2だからといって馬鹿にしてはいけない。とにかくあれば儲け物のV市の和書物。本が多少汚れていようと、表紙が破けていようと、途中3頁くらいなくなっていようと活字は活字(そんな大胆な本はこの本屋さんには置いてないけどさ)。何か掘り出し物があるかもしれない。そして、その掘り出し物がたったの$2かもしれないのだ。スキャンする目に血が走る。

お目当ての心理医学系書物を5冊程購入。ついでに夏目漱石の『三四郎』も買う。夏目漱石なんてものすごくポピュラーだからずらりと本が並んでいそうなんだけど、これが案外と品薄。入って来てもすぐ売れちゃうのか、それとも古本として出ないのか...。ともあれ、今日は胸の赤いランプがピーコンピーコンうるさいので短時間でエイっと思い切ってたくさん本を買ったら、結構な値段になった。しかし、どうせまた読んだら売りに来るので、まあなんというか有料図書館(貸本屋?)だと思うと気が休まる。本日のスキャン中にも「あ、これ私が前に売った本に間違いなし!」というヤツら数冊と出会い目配せ。だめだ、ここにこれ以上長居すると、財布が空っぽになっちまう! しかも迫り来る1.5時間の制限時間!

と、それからまた超特急で最近ロブソン通り(V市におけるパリ・シャンゼリゼのようなものであるが、その様相はむしろN市目抜き通りのユルさに近く、間違っても渋谷センター街のようなものを想像してはいけない)にできた丼物やに直行。丼ものすなわち、どんぶり。どんぶりと言えば天丼カツ丼親子丼と来そうだが、この店には「カリフォルニア丼」などという寿司のカリフォルニア巻き脱構築したような丼があったような...(気のせいかな、急いでいて目が勝手にその幻影を見たか? いや、あったよな)。猛烈にお腹が空いている上に☆に帰らねばならぬウルトラマンである今の私には残り時間がない。迷わず直観でマーボー丼(小)みそ汁付きを注文。店員さんは全員日本人らしく、「まーぼーどんスモールはいりま〜す」などという威勢のよい声が響いていた。

日本図書店で散財して、そして「スモールはいりま〜す」の丼世界でガツガツと米を胃袋へと流し込む午後。なかなか旨い。本早く読みたい。Vに居ながらにしてJ。Vとはそういうところなのである。はぁ〜。ものすごい気合で食べたなぁ。ずるずるずる(熱いみそ汁が体内に収まって行く...)。背中に汗。額に汗。そう、今日はほんのちょっと夏が戻って来たようないい天気なのだ。
満足。満喫。任務完了。光が眩しいぜ。
と、ウルトラマンは無事カナダ・ラインに乗り、シュワッチと☆へ帰って行ったのであった、とさ。