甘い時間

朝早く出掛けて、次のミーティングまでの間、途中でお茶飲んだ。
シナモンなんとかというお茶で、ミルク付けますか、というのでそうしてもらい、
テーブルの上に乗っていた蜂蜜をしこたまたらし込んでみた。
数日前に蜂蜜檸檬湯なるものを飲み損ねた恨みが今頃出て来たのかもしれぬ。

なんとなく、最近、お茶を甘くしたくなる。
これが春の傾向なのか、冬の名残の傾向なのかは計りかねる。
ダイエットをしているわけではないのだけれど、
砂糖も何も入れずにお茶を飲むのがすっかり習慣になっていて、
甘いものを入れるのが特別のこととなった。

砂糖は体によくない、だとか、
なんとかはよくない、あれはよくない、
これは体が冷える、などなど、
いつからこんな情報が頭にインプットされたのやら。
ちょこっと昔は、とにかく何でも口の中に食べ物が入りさえすれば、
それで御の字であったのに。
体がガタガタしてくると、いろんなことが気になりすぎ、
気にしているうちには、何だか全てがばかばかしくなってくる。

美味しいと感じるものを、
楽しく味わったならば、
たぶんそれでいいんだもんねーええええええええ。
と、えが続く中を蜂蜜が地球の中心に向って注がれ続け、
こうやって、何度も窓の外を見ながらお茶を飲んでいる時間の、
いままでの全ての窓が重なりあって、
あの街も、この街も、
遠くの時間までもが一つになって、
カップの中で撹拌された一口は。

ん。

ほ。

は。

さて、そろそろまた続きを生きますか。

☆ 雨なれど出掛けてゆくや猫の恋