出発

今日は巷では「スーパーボウル」というのをやっている日で、私はなんとなくこっちのチームカラーが好きという理由から、グリーンベイ・パッカーズを応援してみた。そしたら、もちろん私の応援とは直接の因果関係は認められないのだけれど、緑と黄色のユニフォームのパッカーズが勝った。ルールは未だによく分からない。でも、ボールを投げたり、キャッチしたりする担当の選手(どうやら、そういう担当が決まっているらしいのだが)の腕の筋肉にやたらと見惚れてしまった。今後、二の腕の筋肉を見るためだけに、アメフトを見るであろう。ルールが分からなくても、二の腕の美は分かるから。

夜、近々Vを離れる人のお別れパーティーに呼ばれて行った。
楽しくて、最後はやっぱりお別れだから、ちょっと名残惜しかった。
春は、出発の季節。
新しいことが始まる時には、何かが終る。
一歩進むことは、今立っている場所とのサヨナラでもある。
生きていくのはその繰り返しなのだから、
いちいち悲しくなる必要はないはずなのだけれど、
それまでいた場所との別れは、いつもちょっとセンチメンタルで、
内側が少し翳りながら、
淋しく透明な光を放つ。
春になると、一瞬一瞬の中に、この淋しい光の透明さが隠れていて、
ときどき胸が詰まるのだ。

☆ サヨナラは言わずに春の別れかな