子供の目 in 70's

久しぶりにちょっと静かな金曜日。激しい筋肉痛がまだ続いている。しかし、たった一回稽古しただけで、腕の筋肉量が増えた。(要するに、太くなった)筋肉が増えるとカロリー消費量が増えるというのは本当なのかな、やたらにお腹が空いて、しかも肉や甘味等、運動してなかった時にはあんまり欲しなかったようなものが食べたくなる。昔はいつもこんなノリだったような気がするのだけれど、年齢と共に筋肉量が減って来て、最近は痩せたというよりも萎んだという感じで、肉なんて食べたいと思うことが少なかったのだけど。筋肉というのは、一度落ちてしまうと元に戻らないのかなと思っていたけど、意外と簡単に元に戻りそう。しばらく運動を続けて、筋肉観察してみよっと。

ちょっとワケあって、昨日から70年代のアニメソング(アニソン)をいろいろと聞いてみたりしていたのだけれど、名曲があまりに多いので今更ながらカンドー。70年代というのは、ものすごく熱い時代だったのだなあ、なんてジーンとした。最近話題沸騰の『タイガーマスク』の主題歌なんかも、今聞くとやたらに熱い。「ルール無用の悪党に〜、正義のパンチをぶちかませ〜」とか、善悪の構図が笑っちゃうくらいはっきりしているけど、何だか全てが抽象的になって、善悪も混乱して虚無的になっている最近の世相を思う時、あのくらい分かりやすいメッセージ性を持っていた70年代のアニメが宝物のようにも見えてくる。まあ、その結果、やたらに熱い子供が育ち、「地球のために、宇宙へと旅立つのだ〜」なんていいつつ海を渡って、Vなんていうところに来ちゃったりするということが起こる可能性はあるけどさ。

タイガーマスク BOX 1 [DVD]

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ロマン、夢、冒険、くじけません、きっといつかは。そんなキーワード満載の70年代アニソン。今うっかり聞くと、つい泣いちゃったりする代物だぞ。でも、何となく落ち込んだ夜なんかにフと聞いたら、元気百倍間違いなし。ビタミン剤より効くと思う。

しかも、70年代には『元祖天才バカボン』のような、全てを超越した名作もあったわけで、あの時代のクリエーターの底知れぬ才能には脱帽である。

バカボンの歌って、何度聞いても凄いな。「西から昇ったお日様は〜」ってのも凄いけど、「四十一歳の春だから〜」ってのも凄い。脳味噌がステキにひっくり返る。

熱きロマンの正義の味方と超シュールなナンセンスとの両方をフツーにテレビで見てた70年代の子供って、とっても幸福で、いい意味でステキにアブナかったなって思う。目はいつもキラキラしてたもの、少なくとも記憶の中では。

☆ アニソンを口ずさみけり春を待つ