潜水中

新春早々、予想もしなかった人からの電話が続いた。まだ混沌としているのだけど、何かが動き出した感が少し。地盤変化のようなものだから、何かが変わる時には、ちょっと不安定になる。今日は、少し心がユラユラしたり、困惑したりした。

Nにいる家族が神社に初詣に出かけ、わざわざ私の生年月日で何がしかのおみくじを引いて来たそうで、生年月日が必要ということはたぶんおみくじというよりは占いなのではないかと思うのだけれど、なんでもそれにはいいことが書いてあったそうである。

要するに、「水に潜んでいる相。これ以上の底はなし」という見立てらしく、なんとなくそれを聞くと、特別良くもなさそうだけれど、ここから先は浮かぶばかりということらしいので、ありがたくこのご託宣を受け取っておくこととする。

占いを信じるかどうかは人それぞれだけれど、冬眠期を含めてここ数年、少なくとも5年くらいは海底地底の闇に沈みに沈んだことを考えると、このお言葉は単なる気休めであっても嬉しい。人間にはこのような希望の欠片のようなものが必要となる時があり、微かな光が完全なる沈没からかろうじて人を救うことがあるのだ。気持ちが折れてしまいそうな時に、信仰だとか、人知を超えたものへの想いが、もう一歩だけ歩き続けてみるつてとなる。

そういうことが少し分かっただけでも、地底に降りた甲斐があった。

☆ 微かなる光求めて初詣