豆忍者
子供というのは、なんと強いエネルギーの塊なのだろう。
いきつけのカフェにいつもやってくる2歳ちょっとくらいの女の子がいて、
その走り回る姿に私は見とれる。
いや、見とれている暇もないくらいの、すばやい身のこなし。
その豆忍者の軌跡を追っていると、いい感じで頭がぐるぐる回って来る。
凝り固まっていた大人の脳味噌が、緩み始めて、一緒にぐるぐるダンス。素敵だ。
そのうち、目も回るけどね。
猫の写真を指差して「これなあに?」と聞いたら、
「にゃんにゃん」
と忍者は答えた。
「こっちは?」と犬を指差したら、
「わんわん」
やるなあ、豆忍者。
彼女のキラキラした目の高さから見える世界を想像するだけで、一日はちょっと明るく、新しくなる。
☆ 風除の隙より五つ子供の目