あなたは何?

午後、天気がいいので二時間も自転車に乗る。
家から海岸、そしてスタンレーパークを一周して帰宅。
風が冷たい。波間にまた鴨が1000羽くらい浮いてる。それが一斉に飛び立つときに、サワサワサワと妙な羽音がして振返る。

夜、Vアジア映画祭の最終上映に出掛ける。日系カナダ人のアイデンティティを追ったドキュメンタリー『One Big Hapa Family』。映画の中で何度も繰り返される質問 "What are you?”が面白い。
「あなたは、何?」
この質問に、あなたはどう答えるだろうか?
例えば、
「日本人」
ただし、多民族国家カナダの場合には、もうちょっと難しい。
「ええっと、カナダ人。日本人とコケージアンのハーフ」
と、こんな感じ。
又は、
「半分日本人で、あと8/1中国人、8/1ドイツ人、1/8ロシア人、1/8アイルランド人」
とか。
でも、みんな「カナダ人」であることも間違いない。
映画の中で「ハーフっていう言い方は、なにか欠けているようでちょっと。ダブルと呼んだら素敵」などという話も出て来る。

ハーフだからどうしたとか、そんなことで差別したりいじめられたりするのが、どうやら日本の常らしいが、そんなのあまりに了見が狭い。ということが、なかなか日本の立ち位置からは見えて来ないんだけどね。世界の日本は、その辺りをまず心せねば。

☆ 凩を追い越しにけりペダル漕ぐ