はたらくおじさん

数日前に、窓のすぐ真ん前に突然クレーンが出現して、いよいよウチの前にビルが建つ。昨日辺りは、窓からの景色が直立した巨大クレーンで遮られて、なんだか嫌だなあ、圧迫感があるなあ、などと憂鬱だったのだけれど、今朝になってその考えを改めた。

地面と直角にたちのぼった鉄のタワーのてっぺんに、地面と並行にこれまた巨大なアームが伸びている。窓辺で仕事をしながら、フと見ると、あ、働くおじさん。

巨大アームの上を、作業中のおじさんが3人くらい、あっちに行ったり、こっちに行ったり。しかもこのアームは時々回転したり、重い鉄骨をつり上げる引っかけ鈎みたいなのもついていて、面白いのだ。

そして、クレーンは朝とは別の角度で止まって、そこで本日の作業終了。

おじさんからこっちが見えているのかどうかは分からないけれど、窓辺をパンツ一丁で歩くなどということは、控えるべきであろう。8階建てのビルよりも高いところを歩いているおじさんらは、高所恐怖症ではないのだろう。なんだか、結構ダラダラと楽しそうにやっている。

このクレーン+はたらくおじさんは、キネティックアートなのだ、と思って日々を過ごすことにしよう。明日はどっち向きに止まるのかな、クレーン。

☆ おじさんの乗るクレーンや秋の空