思いっきり吹き込む感じ

すごく突然なのだが、急にサックスが吹いてみたくなった。その昔、リコーダーという楽器をかなり真面目にやっていたので、運指なんかは同じなんじゃないかなあという予想。ただし、リード楽器というのは吹いた事がないので、音が出るかどうかは分からない。

突然、というのは、実はウソである。テレビで、小学生だか中学生だかの、サックスバンドのドキュメンタリーをやってたのをチラっと見たのだ。たぶんそれで、「あ」と思ったのだと思う。なんか、ああいう図体のでかい楽器に、思いっきり息を吹き込みたいような、そんな気分なのだなあ。

リコーダーをやってた時には、吹き込めばすぐに音がでるという楽器の性質上、たぶん横笛で吹き口の穴が一つぽっかり開いているようなやつは吹けないだろうと思っていたのだけれど、その後、フルート、そして能管という横笛をやった。フルートはほんの一年くらいだけだったけど(フルートの先生んちのネコが、私が吹くと耳を塞ぐので、そりゃあんまりだ、とやる気が失せてやめちゃった)、能の笛の方はかなり真面目に10年くらいやった。

でも、最近どの楽器も全然吹いていない。その楽器をまずもう一度練習するというのが筋ではあるのだけれど、突然、吹いてみたくなったのだ、サックス。

でも、楽器はでかそうだし高そうだし、ちょっと気軽に吹いてみるなんてことはできそうにない。どっかで貸してくれたりするんだろうか。とにかく、リコーダーと運指が同じかどうか確かめてみたい。そして、北島三郎の与作なんかを、ぷおーっと吹いてみたい。秋になると、こういう変なことを思いつくから、まったく秋というものは変てこである。それを、人は、文化の秋、などと呼んだりもするらしい。

☆ 芒野やサックス吹きの靴細し