雨と温泉

久々の雨。このところずっとやたら陽気で騒がしいカラカラ晴天だったので、この湿り気と静けさは嬉しい。とはいえ、今日は一日休みにして何かしようと思っていたのに、自転車にも乗れないし、散歩にも出られない。

お昼を回った頃に、ラッコが「温泉...」と呟いた。

そう、Vから約1.5時間程車を飛ばすと、この近辺では有名なハリソン・ホットスプリングという温泉町があるのだ。朝から足がすっかり冷えていた私は、スキップしながらラッコ車に乗り込んだ。

雨のドライブも、その先に温泉があると思えば悪くない。

午後3時、温泉到着。ただし、温泉と言っても、日本の♨な絵面を想像してはいけない。温水プールならぬ温泉プールがこちらの温泉の実態なので、どっちかというと四角い所に湯気の図。男女一緒なので、水着着用。掛け流し、なんてのは夢のまた夢。塩素濃度がものすごく高そうな匂いがする。雨降りのせいか、家族連れがワワっと集まっていた。それは水着なのか、それともオムツなのか? と質問したくなるような赤ちゃんも含めて、あらゆる年齢および性別の人々がお湯の中でダラーっとしている。

子供はビート板につかまって、ちょっと泳ぐ。

私はお湯の分量、人間の数、塩素の濃度をいろいろと掛けたり割ったりした結果、水面下に頭を入れるのはやめといた。この塩素の濃さではいかなるバイキンも生き延びられないと思うけれど、生物である私の目、耳、口なども危ない。お湯を凝視すると、いろいろと細かな浮遊物なんかも見えて来るので、目は水に焦点を合わせず、向うにいるセクシーな女性の水着なんかに合わせるのがコツだ。

今日のベスト水着賞は、007に出て来そうなワンピース型水着を素敵に着こなしていたアラフィフ・マダム。説明難しいのだが、ビキニかなと思ったら、胸元から一筋の布地がボトムへと伸び、パンツ部分と繋がっているセクシーワンピース型で驚いた。

いつものことながら目がおじさん。キョロキョロ観察しながらやたらに長湯した。はは、いい湯だな。リラックスしすぎな週末。

朝顔日記:51日目:久々の雨模様で、朝顔もホっと一息ついてるみたいだよ。

☆ 少しだけ濡れてみるなり夏の雨