トリップ注意書

サウンド砂漠で・くらいの大きさになって長時間彷徨っていたら、実世界のことは全く聞こえなくなっていて、現実世界のコンロに乗せた現実世界のフライパンが空焚きされて、火災警報機がピーピー凄い音で鳴って、ご近所に迷惑をかける始末となった。

ここ数日、現実世界にいないことが多かったのだけれど、この騒ぎで目が覚めた。サウンド砂漠にのめり込むのは悪くないのだけれど(しかも、のめり込まないと、お宝は手に入らない仕組みになっている)、このように実世界がおろそかになってしまうと、ちょっと、いや、かなり危険でもあるのだと気づいた。

それは、フライパンが焦げるというようなことであったり、信号機を見ていないということだったり、サウンド界と実世界のどちらが本当の世界なのか、区別がつかなくなったり(どっちが本当なの?)するということだったりするのだけれど、とりあえず、フライパンは焦げて欲しくない。大惨事にならなくて、本当に良かった。

昔から3秒、5秒、時には1分、10分、1時間など無意識のうちに「トリップ」して、現実世界からとんずらするという悪い癖があるのだが、(これを、昔は「集中力がある」のだと信じていたけれど、注意散漫であるという方が正しいかも)焦げたフライパンを教訓として、今日からはきちんと安全に「トリップ」するように心掛けることとしよう。

信号を渡りながら、こんなトリップ癖のある自分が「よく今日まで無事に生きてこれたなあ」と、思わず神様に感謝せずにはいられなかった。

朝顔日記:18日目:4つ目の双葉、他のに追いつけ追い越せとばかりに開く。ちょっと葉っぱが歪んでいる。生まれ出るのに苦労したからか? なんか遅れて出た4つ目のこいつが気になる。

☆ 夕凪や別の世界へ5分飛ぶ