いったい

ラッコ車に乗り、国境を超えてU国S市へ。こちら、かのイチロー氏がいる街である。余りにも晴れていて、光線が強くて、車の中でサングラスを今年初めて掛けた。どうしてだか知らないのだが、S市はVよりも太陽光線が強い(ような気がする)。光の色というか、透明度というか、何かが少し違っているのだ。今日はやたらに混んでいて国境を超えるのに、1時間半くらいかかってしまった。国境を超える度に、指紋を採られる度に、私はどこの誰だったんだろうなあ、とそんなことを考えて、未だにどこの誰でもないことを思い知らされて、落ち着かない気分になる。今回は職業を尋ねられなくて助かったけどね。どこに行くのだろうなあ、ほんとうに、どこに行くのだろう。いったい、いったい、いったい、いったい。

☆ 夏雲はゆく我を超えビルを超え