一昨年だったんだ

今日は子供の日だ。でもVではなんでもない水曜日に過ぎないので、ちょっと拍子抜け。もちろん魚が空を泳いでいたりもしない。お休みでもないし、子供が跳ね飛んでいたりもしない。仕方ないので、朝方、大声(というよりは中声くらいで)「はしらーのーきいずーはーおととーしーのーーー ごおがあつういつかあのおせいくうらあべえ」というやつを何度も繰り返して歌っていて、「は?」とした。「ちーまーきーたべたーべー、にいさーんーがーーはかあってくーれーたーせいのーたーけーー」というとこまでは「ああ、そうかお兄ちゃんがいたんだー」とか思って歌っていたんだけど、「きーのーうーくらべーりゃーなんのーこおとーーー やーあっとはおりーのひものーたあけーー」っていうところに来て「は?」としたんだ。羽織の紐の丈って、結構長いよな、って。一年でそんなに背が伸びるのかって。ああ、でも子供だったら伸びるのかなあって。羽織の紐ってでもどのくらいの長さのことを言ってるんだろう、なんて思いながらもう一度歌って、「おととーしーのー」っていうところで「あ、そうか、去年じゃなくて、一昨年との比較なんだ」と思い、ちょっと安心した。2年で、羽織の紐の丈伸びた。いい感じの成長じゃないかな。

お兄さんは、その後どうしたんだろう。去年は測らなかったのかな、とか、変なことが突然気になって来た。
うちにもあった。毎年、背の高さを測る柱。鉛筆やボールペンで日付書き込んで、母などに迷惑がられた。でも、まあしょうがないかとほっといてもらえた。
それにしても、あの柱はとっても細かったなあ。その家も、もう今は持ち主が変わっている。どうしたかな、あの迷惑な柱の傷。
背丈を測らなくなって、もうどのくらいになるんだろうか、な。

☆ 鯉ひとつ泳がぬ街の端午かな