ちょっと寂しくて、でも仕方のないこと

昨日の風が上空を一掃したらしく、奇麗に晴れた。と思っていたら、天気雨になった。パラパラと、ザーザーと。
家の前が、遂に工事現場と化す。大きなショベルカーがやって来て、コンクリートの倉庫をバリバリと破壊しはじめた。ものを作るというのは緻密さがあるけれど、壊すというのは、なんとも投げやりな行為で、でも、ボーっと見ていると一種の恍惚感を覚える。あんなにバリンバリンと無造作に。建物の中からは、たくさんの木片と、たくさんのコンクリートブロックが出て来て、しばらくしてからまた眺めると、瓦礫の山に放水しながら作業を続けていた。当分窓は開けられず。そして、窓が開けられる頃には、この窓からの景色は新しく建つ建物によって遮られるのだ。まあ、そういうことなのだなあ。ものも人も、街も移り変わる。

☆ 未来への胸騒ぎして天気雨