一日中、建物の中で過ごしていたのだけれど、外はものすごい風。なんだろうこの風は。世界の全ての角角に風がぶつかって、角角の方はなんとかそれに対抗してそこに居続けようと必死。花も草も雲も、紙切れも空き缶も、ものすごい力で動かされ続けている。いよいよ、夏になるらしい。大きな力が、立ち上がって、ダイアルを回して、ぐわんぐわんと世界の配置の入れ替わりが起こって、それがカチっと定位置にまた嵌って、そしたら、また静かになる。そうやって、新しい季節が始まるというわけだ。

☆ 風動き夏の配置の飛来せり