遊びの時間
なんとなく天気もはっきりしないし、気分もはっきりしない。
ヨガ教室に行って、また先生にギュウギュウにしてもらい、それはなかなか気持ちよくもあったのだけれど、
やっぱり脳の裏側辺りが、何か別のことを考えているみたいだ。
夜、ジャック・タチの映画をDVDで観る。
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/02/27
- メディア: DVD
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この映画、一度も映画館で観た事がない。70mmフィルムで撮影されたとは、知らなかった。なるほど、どのシーンでも、人間が頭から爪先までキレイに収まって、しかも巨大窓ガラスが横に3枚分くらい余裕で映り込んでいる。未来風の町並みの全てがセットとは。ものすごい想像力だ。しかも、付録のドキュメンタリーによると、建物のメタル調のところは実は金属ではなくて、金属を撮影してプリントした巨大な紙を貼付けてあるだとか、人数の足りないところは、人物を等身大に撮影して切り抜いた、よくお店の前なんかにある切り抜きの人物像みたいなのを作って、適当に配置して空間を埋めただとか、変てこなアイディアも満載で面白い。莫大な予算を使い切って、すごい赤字を抱えて、この映画のおかげで家財産を失ったらしいけど、タチって人は、ほんとにオモロイおじさんだ。監督インタビューも面白い。全く奇を衒ったり、ムツカシイ考えを振りかざしたりするところがなくて、まっすぐシンプル。本当に芸のある人と見た。
☆ 春愁や喜劇役者の咳き込めり