光の変容

一日中ラボに籠る。
窓を開けていないと、室内は蒸し暑いくらい。
昼がどんどん長くなって、夜7時過ぎても明るい。
光がここ数日一段一段と強まって、白くなり、眼がしばしばする。いよいよUVの季節だ。
春には、ダンデライオングリーンなぞという、ちょいと苦みのあるものが体にいいのだそうだ。
ダンデなんとかなどと言わずとも、タンポポの葉っぱのことなんだけどね。

またしても、ラボの横町にある「私の」薔薇が、草刈りおじさんによって刈り取られていた。これで3度目。
とはいえ、勝手に「私の」薔薇としているだけで、本当は持ち主もなく雑草の如く生えてきた薔薇であるので、刈り取られても文句も言えない。
せっかく赤い新芽を伸ばしてたのになぁ。

夜陰に紛れて、小さな囲いを今度作ってしまおうと思う。
さすがに囲いがあれば、おじさんも「あれっ?」と草刈り機を止める、んじゃないかな。

☆ 春光を閉じた瞼で受けにけり