八年

一日中、ラボに籠る。来し方、行く末。
一体自分は何をどうしたくて、今に至ったのかなどなど、今更ながらなことごとを頭の後ろの方で考えながら、期日の迫った書類作りに没頭。

今日も、やたらに晴れている。

家の前の建物が、いよいよ取り壊しになるらしい。いずれ、窓の前にはビルが立ち、この見慣れた、でももしかしたら一種の「絶景」かもしれぬ景色ともおさらばとなる。もうかれこれVには7年も住んでいて、どうやら今8年目に突入しつつあることに今さっき気づいた。いつも人に「何年くらいVに住んでいるの?」と聞かれると「うーん、6年くらい?...かな」などといい加減なことを答えていたのだが。恐るべし、もう8年目なのである。カーン。

☆ 此街に八年住みて春はゆく