昨日とさよなら。

Vの友人に会ったら、「いや、別に占ってもらったわけじゃないんだけどね...」との前置きで、いきなり私は4月1日から何でも陽の当たる世界に移行するんだそうで(そんな言い方じゃなかったけど、まあそんな感じ)、本日までのこのような冬眠的隠遁的ぬるま湯的のんびりぷかぷかラッコ的生活とはおさらばすることになるよと宣言された。「あと12時間で、変わります」ってそんな。これが明日だったら「エイプリル・フールでしょ〜」と笑って終わりなのだが、Vはまだ3月31日なのでちょっと顔がこわばる。本当はこの友人は霊媒か予言者か何かであって、本当に今日を限りにズバっと何かが変わっちゃったりするんだろうか。

今日はやたらに天気がよくて、空気が澄み切っていて、Vは隅々まで光の透明な粉で満たされていて、春の息吹がくしゃみが出そうなくらいむせかえっていた。確かに、今日は階段を降りるよりも登りたくなる不思議な高揚感があり、夕暮れはどこまでも澄んで青く、思わず長い散歩した。アライグマ一匹目撃。どうやら、昨日(今日)とはさよならの時が来たらしい。とかね。

☆ 階段を駆け上りけり 春の風