つれづれ/米

まだ風邪だ。今日も一日、家に籠って風邪菌が去るのを待つ。風邪って引き始めと引き終わりがあるのが面白いな。面白がっちゃあいけないのだろうけれど、刻々毎日症状が変わって来る。今日は、ぼちぼち風邪もフェードアウトするのかなと思ったのだけれど、「あ、やっぱりも少し滞在する」とか言いながら戻って来た風邪が、頭痛とも言えぬような頭の重さとなって憂鬱である。

今日は、二日前から水につけておいた玄米を炊いてみた。N出身者としては銀シャリで、しかもコシヒカリじゃないと米を食べたような気がしないのだけれど、確かにどう見ても、玄米の方が栄養がありそうな顔つきをしている。しかも、今回初めて知ったのだけれど、水に長い間漬けておくと、米の一粒一粒から芽が出て「発芽玄米」というものになるのだそうだ。すごい。芽がちっと出て来る。稲ってのが米が成長したものだって忘れてた。1970年代風の炊飯器しか持っていないので、果たして玄米など炊けるのだろうか、と心配だったのだけれど、36時間くらい水に漬けておいたのが良かったのか、割と上手く炊けた。歯応えもあるし、香ばしくてなかなかイケる。ちなみにこの玄米は最近発見した日系オーガニック八百屋さんで買ったオーガニック玄米。グラム売りしてくれる。

それにしても、N出身であるからだと思うのだけれど、米に対してはやたらめたらに厳しい。Vには日本食が食べられるレストランが山ほどあるのだけれど、どんなにおかずが美味しくても、ごはんが、お米が美味しくないと、私のガッカリ度は底知れない。まあ、Nの中でも最上級のコシヒカリが採れる地方に親戚がいたこともあり、子供の頃から米だけはいいのを食べさせてもらってたもんなぁ。Vで旨い米、旨いごはんを出すお店にであうと、一発で惚れる。米は奥深いのだぁ。

なんとなく頭が重いけれど、まだ寝る気分でもないしなあ、などとだらだら夜更かししていたら、テレビで大相撲中継が始まった。もう初場所かぁ。風邪でしょっぱなからスローダウンしている毎日なのだけれど、ぼちぼち風邪にお引き取り願わねば。風邪を押し出すか、うっちゃるか、それとも投げ飛ばすか、只今思案中。