夏の宵は実験映画が似合う

今日はちょっとだけ曇り。ようやく少し過ごしやすくなってきた。久々にV図書館へ。机に向っていろいろとアート関係の妄想をし、それをサクサクサクっとノートに書き込む。周囲には、英語留学系含む学生さんら50%、図書館で暑さを凌いでいるらしき中高年の方々30%、そして「ん?」と目に止まるのは、ホームレス風のおじさんら。これぞみんなの図書館! エレベーターを上がった所の「今月のおすすめ図書」みたいなコーナーには「Same Sex Marriage」すなわち同性婚の本が並べてあった。これもC国ならではですな。これをフリーダムと呼ばずしてなんとする!

最近、V図書館は模様替えの最中らしく、図書館の中に工事中の黒縞黄色テープが張り巡らされ、その中は棚が倒れていたり、妙な廃墟感を醸し出している。でも、この模様替えの一環なのか、ちょっと前までごっちゃごちゃに並べられていたDVDなんかが作家別やアルファベット順に並べ替えられたりしていて、なかなかよい具合。本日は黒沢明の『静かなる決闘』、スタン・ブラッケージのドキュメンタリー、1920〜30年代の実験映画集の3つを借り出し。特に実験映画集はこういう夏の宵に怪しいのをぼーっとしつつポツポツと一つ二つ見るととても楽しそうな。天気のせいかどうか分からないのだが、なんとなく劇映画を見る気持ちになれない昨日今日。(ストーリーを追うだけの気力なし。夏バテかも)

マース・カニングハムのダンスビデオは残念ながら貸し出し中(しかも既に待ってる人1名)だった。去年当たりから、V図書館のDVDのうちCriterion Collection のやつはかなり見まくったので見るものがもうないかな、と思いつついつも棚の間を往復するのだけど、誰かが借りてたのが返って来てたりして、毎回一つや二つ見たいのがあるので助かる。

でも、このDVD棚は、かなり混雑していて、おっちゃんや娘などがデカいバックパックなどを背負って陣取っているので、セレクトするのも用意ではない。以前は借り出しに限度がなかった(あるいは20枚くらい一度に借りても良かった?)らしく、DVDを積み上げ状態で選んでるおっちゃんなどをよく見かけ「マジでそれ、全部見るのか、おっちゃんよぉ」と五・七・五で声でも掛けたい気分だったのだが、最近、規則が変わったらしく、貸し出しは5枚までとなったらしい。おっちゃん、セレクトですよ、セレクト! これからは鷲掴みじゃなくて、セレクトの時代ですよ!!

と、おっちゃんらが棚のDVDを根こそぎ持ってちゃう現象がなくなったせいか、今日はいつになく、棚にはイイDVDがたくさん残っているような。気のせいか、新しいDVDも追加されてるみたいな。毎回こまめにチェックしよっと。ここのところスカスカの棚にいつもガッカリしつつちょっとダレてたんだけど、これでまたV図書館DVD攻略熱がぐぐっと高まりそう(やるなV図書館!)。