疲労脳には湯が必要だ

どうも脳が疲れているらしい。英語オンリー世界から、日本なのに英語で説明というピヨコの活躍を経て(ピヨコ脳と私の脳はなぜか連動しているらしい)、ようやく日本語オンリーの日常に落ち着き始めているここ数日なのだが、まあ、使っている脳の部位が微妙に違っていたり、かさなっていたり、ズレていたり、なんというか、あっちに行ったりこっちに行ったり地球と月の間を反復横跳び運動しているような感じなんだなあ。ふう、脳の筋力が。足りない。

と、今回は英語から日本語の移行の間に「日本星における英語使用」という中間部分が挟まり込んだ事により、いつもよりもこの脳の反復横跳びが強烈れあったらしい。日本に居ながらにして、まるで英語の字幕スーパーを四六時中やっているような2週間であったので、ここに居た気がしない。脳は中有の辺りにあった。

そんなわけで、数日前から、日本語も英語もうーんと考えないと出て来ない。しかも口は脳とは全く関係なく、ぺらぺら軽口を喋り続けている。頭の配線が、完全に混乱しているらしい。うーむ、正に国際サンドの胃もたれ現象。これは一時的な現象なのか。駆使しすぎたもんなあ、脳よ、脳さんよ。温泉に脳をそっと浮かべて、モミモミしてあげたい。脳の皺がフニャフィニャになって、大きさが10倍になるくらい、ダラ〜っとリラックスさせてあげたい。

と、思いながら、本日は本当に、近くの日帰り温泉施設へと向ったのであった。
お湯は、硫黄臭のする翠色であった。じーん。
子供が露天風呂の岩の上を走り回っていた。
湯に午後の光が映って、屋根の裏側にキラキラと揺れている。
脳が、日本語からも英語からも解放されて、フゥワワ〜とかいう変な音を出して、翠の中へザボンと沈んだ。

その帰り道。田んぼのド真ん中にあるジェラートやで、牛乳アイスを舐めた。
周りになぜかヤギや羊がいて、ぼへえぼへえとオヤジのような声で鳴いていた。

目にやにをつけた子猫がテーブルの下で、落下して来るコーンの欠片を待っている。

マッサージ完了。

と、かなりいい具合に脳が言葉星から離れたところで、早く寝よっと。おやすみ。