七夕決行!

どこにいても、必ず決行する行事・七夕。
地の果て、空の果てでも決行。
晴れだ。よし。
と、今日はハイキングに出掛けることにした。
山の上で願い事でも書いてみようかと、
念のために星と短冊を持参したのだけれど、
一時間ほど登った辺りから残雪。
雪残る美しい湖がチラと見えた辺りで、
なぜか蜂の警告が強くなり、
ブンブンとつきまとい追いかけてくるので、
グワーとかワーとか声を上げながら、
一目散に降りて来た。

それにしても、
山というか自然というものは、すごい。
何がすごいかというと、
空、土、岩、水、木、草、花
といった具合にエレメントの構成がどこまでもシンプルで、
落ちた松ぼっくりは朽ちて土になり、
溶けた雪は水となり、
この無駄のない循環の透明、
人がちょろっと作ったもののような濁りというものが一切ない。
ぶおぶおぶお、と鳥らしき声が聞こえて、
ちゅろちゅろ水も流れるが、
そのどれもがいい匂いで、
ひとつとして、何も汚さない。
こういうものの中を歩いていると、
人間であることが少し恥ずかしくなる。
ゴアテックスの靴だとか、化繊の黄色いパンツだとか。
変なやつだろ、人間って。

家に帰って、☆と短冊をベランダの竹の棒に飾った。
Vで笹を売っている店なんてまず見かけない。
だからこうして、毎年変なものに短冊を飾る。
もう何年になるだろう。
☆もそろそろ、さらりとした笹にぶらさがりたいと思っている様子だ。