青いハッピの街

祭りだ!
外に出ると、皆「ハッピ」を着ている。
そういう私も「ハッピ」を着ている。
青いハッピ。何の祭りだ、これは。
街中が青い。そして青い人たちは、何となく風切って歩いている。
と思ったら、午後四時。街から人影が消えた。

祭りって、何の祭りだよ。
今日はアイスホッケー・スタンレーカップ・プレイオフの第5戦。
1勝3敗で迎えた、バンクーバー・カナックスのホームゲームの日なのだ。
もう後がない決戦の日。

というわけで、どこもかしこも青いのだ。
ハッピと思ったのは、チームのジャージやTシャツ。
赤ん坊まで青いのを着せられて乳母車に乗っている。
私もなぜかロゴ入りTシャツを一枚持っているので着てみたのだけれど、
それほどのホッケーファンではないので、
筋金入りのファンには見破られているかもしれない。

中に堂々と相手チームのジャージ着てるおじさんが一人いて、
やるな、と思った。