determination

いつもこの時期になると、思い出す人がいる。
今は遠くに行ってしまった人だけれど、
いつもすぐそこにいる人でもある。
この時期になると、何かが生まれ変わる。
21日かけて、一枚、皮を脱ぐ。
その、脱ぎ方を最後にそっと教えてくれたのが、その人であった。

この冬の始まりの頃の、冷えた晴天。今年の冬で一番、くっきりと明るい朝だった。その透明さに打たれながら、たぶん11月の終りの日だったことも手伝って、今日ははっきりと何かが終った。

というよりも、自分の力で「終えた」のである。

determination

という言葉が、昨日、天から降って来た。

決意。自分で自分の未来は決めるのだという決心。
きっぱりと。ゆるぎなく。
今まで自分の足で立っていたのだろうか。
この、初めて立った赤ん坊のような明るい戸惑いが、その答えだ。
今日はまだ少し震えているけれど、向うまで、ずっと見渡して深呼吸した。