変化

カチっとスイッチが入って、何かが変わる音がした。
何かが変わる時、なんとなくいつの間にか変わっていることもあるし、
変わろうとがんばっても、変われないこともある。
今日のは、「わたし、変わる」という意識的な選択を伴った変化で、
しかも、それはもうどうしても変わらなければダメ、という危機的状況の中での変化、
つまり、外側と内側の必然が噛み合ったところでスイッチが入ったのである。

変化はいつも、怖い。
でも、変わることによってのみしか、生物はたぶん生き続けることはできない。
またしても、居心地のよい(しかし何もそこでは変えられない)安全地帯にいつの間にか撤退しないように、一歩ずつ、踏みしめてゆく。

☆ 六月の去りゆく音を聞く夜かな