居合は面白い。
稽古している時には、本当にそれ以外の何も考えない。
...というのは、嘘で、小さい邪念はちょこちょこと通過する。
でも、大きな悩みなど考えている暇は全くない。
真剣勝負というのは、たぶんそういうことで、
今の瞬間に集中することと関係がある。
極端な話、
これが斬るか斬られるかの勝負であったら、
油断したら、そもそも命がないわけで、
つまり、この一瞬をないがしろにしたら、次の瞬間は訪れない。
普段はそんな風に張りつめて生きていないわけだけれども、
居合の稽古をしている1時間くらいの間だけは、
現在だけに生きてみる。
それが、心地よい。

☆ 稽古する今の宇宙の広さかな