永遠の12歳

R市で若者組と映像ワークショップを半日やってたのだが、なんだかんだとブレーンストーミングしているうちに、ミシェル・ゴンドリーのミュージック・ビデオのことフと思い出した。

ウチに帰って、久しぶりにいろいろと見てみたのだけれど、何度見ても新鮮。カンドー。この人は世界を退屈でない場所にする方法を知っているのだ。世界がグレーに見えて来て、ああ、なんか夢も希望もないなあ、なんて世界を信じられなくなる午後、そして、絶望的で汚れた世界を恨みたくなる夜、人生の謎を解く鍵がwikipediaに載ってないことに気づく4AMなどに、この永遠の12歳のまなざしから見た世界の、なんと鮮やかで、ワクワクに満ちていて、心に沁み入ることよ。効きますよ、これ。

DIRECTORS LABEL ミシェル・ゴンドリー BEST SELECTION [DVD]

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R市役所の建物とモールの駐車場の間をすり抜ける時、灰色の栗鼠に遭遇。彼(彼女?)はものすごく真面目に木の実を食べていた。冬眠の途中で目が覚めたのか。毛皮はフサフサで、結構太っているのだけれど、今の彼女(彼?)にとっては、とにかく食べる=生/食べない=死ということであって、その他のことは全く目に入っていないという具合で、ものすごく真面目に、一心不乱にただ、ただ食べてた。体全体が、食べることそのものになっているようなその小さな彼(彼女?)の横顔に、小さく(大きく)カンドーしたよ。

☆ 冬眠に遅れし栗鼠や食べる食べる