寂し味
久しぶりの休日。本当は外にでも出て、散歩なんかしたいところなんだけど、今日も雨。仕方がないので、夕方、近くのモールに用事もないのに出掛けて、大して広くもないその場所をぐるぐる5回くらい回ってみた。クリスマスシーズンだから、モールには当然クリスマスの飾り付けがしてあって、賑やかなはずなのだけれど、閉店時間間近であるせいか、なんとなく寂しい。
この寂しさは、故郷Nの「デパート」に入った時の寂しさに似ている。なんとなく活気がないというか、広さに対しての店員の数が少ないというか、売られているものにも、なんとはなしに覇気が感じられない。まあ、いくつかあったNのデパートは今はどれも閉店してしまい、あのもの悲しいような懐かしいような寂しさを、ガタンガタンと音のするエスカレーターに乗って味わうことももうできない。
本日の映画はこれ。
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1936年に、こんなに剥き出しに、しかも美しく女の強さを描き出した溝口は、やっぱりすごい。
今見ても、テーマも映像も、全く古びていない。時代を超え、国境を超えて生き続ける作品の力というものを見せつけられた。
☆ 毛皮人通過路地から猫覗く