いい映画、すごい映画

奇麗に晴れた。
カフェでいろいろ話した。
ヨガした。
仕事した。
夕暮れ時にシネマテークに到着。映画2本観た。
まずはこれ。

Jean-Michel Basquiat: Radiant Child [DVD] [Import]

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バスキアのドキュメンタリー。監督がバスキアの友達だったこともあって、バスキアのリラックスした生の声が記録されていて、おもしろい。
バスキアって、あんなスピードで描いてたのか。速い。踊ってるみたい。それだから、体の痕跡みたいなのが、キャンバスの上に残るのか。
27歳で亡くなるまでに制作した絵画が1000枚以上、ドローイングが1000枚以上。余りにも激しすぎる。たぶん、結果としては、彼は彼のなりたかったものになれたのだけれど、そんな時に当の本人はもうこの世にいない。なんでいつもこうなんだろう。

二本目は、Frank Coleの『Life Without Death』。サハラ砂漠を横断したカナダ人監督の命を賭けた一本。凄まじい。出発までの準備に4年、というところでまず圧倒される。体が乾いて、だんだんぼろぼろ崩壊していく。腐る、腫れる、出血する。飢えと乾きの危険に晒され、内紛の危険に晒され、盗賊の危険に晒され、死と生のぎりぎりのところを駱駝が行く。次のオアシスを見つけられるのか。何度も、何度も、道を見失う。それでも諦めることなく、死と闘い続ける。そして、紅海に到達。彼は「生きてる」と一言だけ言う。

映画は、一度サハラ横断を成し遂げたフランクが、再び砂漠の中に消えて行くところで終る。死との闘いは、まだ続くのだ、というように。

いや、今日は大変に満腹。すてきな一日、すばらしい映画宵だった。

☆ 神童のしゃがみ込みたり神の留守