スラッカー

今日もまた小雨が降って、どこまでも秋。

こんな日の夜はぬくぬくと映画なんかを家で観る。V図書館から借りて来たこんなヤツ。

Slacker [DVD]

Slacker [DVD]

slackerってのは、1980年代後半〜90年代くらいにアメリカに出現した、ちゃんと教養はあるのに、やる気も働く気もなく、だらだらと負け犬的日々を送る若者を指す言葉。日本でいうと、ちょっとニートというのに近いノリなんだけど、それとも少し空気感が違う。

この映画、登場人物が100人くらいいて、そのほとんどの人に台詞があるんだけど、そのどの一人として主人公じゃないの。あるいは、全員が主人公。一つの場所や物語に留まらないで、さらさらと通り過ぎて、テキサスのオースティンの街中に、どんどん分け入って行く。こんな映画見たことない。

スターがいなくても、主人公すらいなくても映画って成立するんだなあ。同じようなことが、演劇や小説でもあり得るんだろうか。ちょっと劇団「青年団」のことなど思い出す。

☆ 映画二話観てまだぽつり夜長かな