サッカーの神

今日も朝から知人と、どうしてタコなんでしょう、どうしてサッカーでタコなんでしょう、とかいう話をしていて、恐るべき事実に突然気づき、「っあ!」とか虚空に向って叫んでしまった。いつまでもよくタコの話題で引っ張るねえ、ねちっこいねえ、とは思うものの、だって今日はワールドカップのファイナルだよ、予言タコのファイナルだよ。こういう流行ものに取り憑かれやすい単純さを、こうなったらいっそ美点と考えるしかない。

「っあ!」というのは、そう、タコには足が8本あるのである。そして、もしくは、タコには手が8本あるのである。

つまり。

タコがフォワードなら、まさに四方八方からシュート。タコがゴールキーパーならば、まさに四方八方でセーブ。Vオリンピックの時に、北野武が「ノルディックで絶対優勝する方法:コースと同じ長さのスキーを履く」とか言っていて大笑いしたのだが、タコならばディフェンダーしつつフォワードなどという伸縮自在の攻守が出るはず。体がびよーんと伸びるし、広がるし。左足(ってどれだ)で味方ゴールを守りつつ、いちばん右の足でゴール! 全員ディフェンダーフォワードのチームってすごいよ。しかも11匹だと足が88本。人間チームは22本だから単純計算しても4倍の攻撃力。更に、「全部足です」と言い張れば、ハンドを取られる心配もない。ボールをチュっと吸い付けてずるいー、ということになるやもしれないが、そういうのはダメ、とかいう規則はまだできていないのでセーフ。

と、ここまで考えて確信した。タコはサッカーの神様なのだ。
そして、タコの予言は本日も的中。
満足した。思い残すところなし。
今回のワールドカップも思う存分楽しませてもらった。

朝顔日記:24日目:三枚目の葉っぱ、じわじわ成長中。もわもわの毛あり。

☆ 透き通る意識の果てや海月ども