火花

今日も一日、ずっと、うまくはまらないパズルの欠片をあっちにやったりこっちにやったりしながら過ごす。その途中で、突然睡魔に襲われて二度程寝て、また起きてパズルに取り組む。なかなか答えは見つからない。無理をすると壊れてしまいそうだし、かといって、当たり前のやり方では嵌りそうにない。もうちょっとぐずぐずすることにする。ぐずぐずぐずぐず。もっと本格的にぐずぐずしないと、はまらないパズルの嵌め方とか、足りないパズルの一片の形なんかが、どうも浮かんできそうにない。

夕飯の後、まだ少し明るい街に散歩に出た。そうか、もう一年で一番長い昼間は過ぎてしまったのだなあ。感慨。

少しだけ短くなった陽がすっかり落ちた頃に海辺に着いて、暗い海を少し眺めてから、海岸線をぐるりと巡って、また長い長い散歩をして帰って来た。陽が落ちた後は、犬影も少なくて、ちょっと満腹度が低い。代わりに、またまたすごいことになっているアベック軍団があちこちにいて、私はそれをいちいち「あ!」などと声を出しそうになりつつ、見ないフリでじっくり観察した。人間の恋というのも、犬の恋と同じくらい、なかなかどうして化学変化の火花が立っております。パチパチ。炎メラメラ。

朝顔観察:5日目:水やり。変化無し。ちょっと心配。

☆ なにとなく淋しかりけり夏至の宵