夏の庭

ガーデンショップの特別バーゲンに出掛けて、またいろいろと買ってしまった。今日の目玉は青紫蘇の苗。この前を通った時、「あ」という声と共に、冷やし素麺の図が浮かび、心からどうしても離れなかった。

もう一つは「クリアランス」の棚で、ちょっと寂しそうに、タダ同然で売られていた青紫の小花。細い背が低い茎に、マイクロ花がいっぱいついている。これを見た時、「あ、連れて帰らねば」と思ったのだ。

いろいろたくさん、素敵に黄色いベルベットな苔植物や、エンドウ豆の苗なども抱えて、帰って来たら、ドアの取手のところにぶら下がった買い物袋から、ドキっとする深紅が覗いていた。お隣さんがしばらく留守にするんで、まだ生きている切り花の芍薬を置いて行ってくれたのだ。「まだ楽しめると思うので」とメモがあった。わーい、と速攻で花瓶に生ける。

今日の収穫物達を鉢に植え替えて並べると、ミニ野菜畑(花壇付き)がベランダに出現。嬉しくて、やたらにチラチラそっちを見てしまうのだった。夜中になっても、チカっと電気をつけてまで、また眺めてしまった。トクトクと嬉しさがこみ上げて来る。心が、遠い夏の日の、懐かしい庭へと飛んだ。

この前買って来た朝顔の種も、小さな鉢に蒔いた。今日からちょっと早めの夏休み自由研究朝顔の研究はじまりはじまり。

☆ 青紫蘇の鉢置かれたる住処かな