アート巡り

やっと、朝と夜のバランスが取れて来た。やっぱ、夜九時半には眠れない、というわけで、起きる時間を少し遅くして6時くらいにしてみたら、なかなかいい感じ。少し中途半端ではあるけれど、これで朝ちょっと夜ちょっとが同時に楽しめる。寿司も食べたいがカレーもというノリで。スパっと気持ちよく選択してみたいところでもあるが。

今日は午後3時まで仕事をした後で、友達Sと待ち合わせてVに散在するギャラリー巡り(第一回目)というのをやってみた。家から徒歩20分以内くらいに、結構いくつもそういうアートスペースや画廊なんかがあるんだけど、ほとんど覗いた事がない。

本日はアーティスト・ラン・センターなどと呼ばれる非営利のスペースを二軒と、いわゆる画廊のようなところを二軒。どれもそれほど大きくないので、この4軒を小一時間で巡り終えてしまって、気分としては、まだかなりの空腹。画廊系のところは特に、$マークが空気にたくさん混在していて、喉にイガイガ$$がつかえ、そいつらはちょい臭いもするので、あまり長居はできなかったんだけどね。

こうして一時間ほどアートを巡ってみて、やっぱりアートってよく分かんない。誰かが作った物体で、値段がついてるもの、という感じのもあるし、その物体には色が何色にも塗り分けられていたりもする。フと立ち上る何かを感じるのもあるし、ただの色の付いた物体にしか思えないものもある。中にはものすごく真面目な冗談か、悪ふざけというようなのもある。そういうのが、とても面白いこともあるし、完璧に白ける時もある。値段がついてないのもある。売れそうなのがある。売れそうもないのがある。帰り道に、何が残ったかな、と取り出して眺めて見ようとすると、あんまり何も残っていなかった。ただ、変な裏側の扉から入ると秘密のロフト空間が開けていて、そこに点々と飾ってあったり、「こんにちは!」と言っても、話し声はしても、返事がなかったり、誰もいないところにビデオが何度も回っていたり、立派な服のおじさんが眉間にぐっと力を入れて、あっちの事務机で電話をかけている、こっちにアートがいっぱい飾ってあったり、こうやって友達とぶらぶら巡っている時間が面白かった。

このアート巡りを、これから私たちは、2週間に一度くらいやろう、なんて言っているのだ。

☆ 小鳥屠る鴉やなにもなき五月