植物と動物の関係

久々にV秘密の花園へと向う。今日はプラント・セールなる催しがあるのだ。
いつもは人の姿の少ないV植物園のことだから、たぶん今日もそれほど混んでいないだろう、と思ったのは大間違いで、
少し出遅れてお昼前に到着すると、既に園内は植物を求めて集まる動物:人間の姿で埋め尽くされていた。
そして、おお。お宝の数々。あちこちの苗木屋さんが出店しているらしく、花から枝ものから、シダだの苔だのという輩、そして野菜軍団まで、活のいい顔ぶれが揃っていて、圧倒される。革靴なんか履いて来たのは阿呆であった。小雨が降る中、植物の品定めをする動物らは皆、汚れた運動靴だの、ゴム長だのを履いている。そう、ガーデニングとは、そのくらいの勢いでやらねば植物に申し訳ないのであった。
本当は枝もので花が咲く何か一鉢欲しかったのだけれど、余りの品揃えに圧倒されて、どうにも選べそうにないので、ハーブ一族とトマト一族を合わせて十種類くらいなんとか選び、後ろ髪を引かれる思いで植物たちを後にした。
うちに連れて来た植物一族は、まだちょっと遠慮がちだが、その緑の放つエネルギーはニコニコとしていて、どこまでもポジティブ。
この苗を、うまく育てて、実がなったら丁寧に食べてしまう、というのがこの夏の怠け者な動物の宿題、というわけ。

☆ この人に貰われゆくや苗木市