Nにも春角度の光

Nへ帰還。お江戸を立って、まずはNにある金物の街Sで途中下車。このごろはNに帰還する度、ここの物産展示場をうろつくのが習慣となっている。地場産業、職人芸、もの作りの魅力。ぺらぺらの安物じゃなくて、金属がしっかりがっちり主張している。三世代くらい平気で使えそうな、本物たちゾロリ。こういうの好きだ。あんまりつやつやずっしりと素敵なのでついつい必要もない巨大金だらいなど買いそうになる。

ピヨコは、残雪をサクっと踏みながら、あんまりいい天気なので足がスキップタップ。ピヨコの故郷はN的な場所であるらしく、春が一度にやってきたようなこんな日の光の角度が好きで好きでたまらないのだ。そう言えば、この季節にNに帰還したのは、本当に久しぶりだ、な。