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日本にいたらまだお正月気分なのだろうけれど、Vでは「サンガニチ」なんていう言葉もないし、スーパーなんかも元旦から結構フツウに開いてたりするし、なんとなく休んでいられない雰囲気が漂う。「仕事始め」とか「松の内」なんていう言葉もないので、いつまで休んで、いつから働くのか区切れめに理由がつけにくい。３日まではいいよねー。サンガニチくらい寝正月を決め込もう、正月特番テレビ見よう、など、日本にいたらいろいろな誘惑に負けるのだけれど、誘惑が少ないV。もっと誘惑してくれたらたっぷり正月するんだけどな。

というわけで、本日・仕事始め。スローな入りではあったけれど、しばし書き物など。今年はいろいろとやりたいことがある。まだ一年がちょこっと始まったばかりのところなのだけれど、もう既に「間にあうかなあ」などと心配になっている。足りない。時間がどうにも足りない。かといって、三段抜かしで行くわけにもいかないので、とにかく目の前に山積みになっている宿題をひとつひとつやって、ちょっとずつ貯金を増やしていくしかない。なんだろう、この感じ。尺取り虫かなんかになったみたい。チーターの速さでいけたらいいけれど、どうやら私は青虫系らしい。千里の道も一歩から。てくてくいくよ。

なんて、虫的な速度のことを考えていたら、テレビでまど・みちをさんのドキュメンタリーをやっていて、また虫のことを考えた。とても小さいものの中に世界全体や宇宙全体を見るひと。一言一言に重み（軽み）がある。ノートに「？」と「！」マークをいくつも書いていたのが可愛かった。世界は「？」と「！」があれば十分だと、まどさんは呟く。世界は不思議で溢れている。毎日毎日、そこらじゅうに不思議が発生している。そこに目を向けるだけで、「？」や「！」が心を満たす。それはとっても幸せな時間であるらしい。

世界に隠れている「？」と「！」を見つけながら、てくてくいこう。