VからNへの瞬間移動計画

この頃、日中やたらと外に出ている。大抵は細かなおつかい。我らがカナダ・ラインができてから、電車に飛び乗ればすぐにダウンタウンまで行けるので、そのせいもあって、街なかに出掛けることが多くなったみたいだ。当たり前と言えばあまりに当たり前、都市計画のいろはのい、なのだけれど、公共の交通機関というものがいかに人間の生活を変えるものなのか、その生物実験に参加してるみたいな気分だ。

電車が一本通っただけで、昨日まで歩いていた人が電車にのり、昨日まで車に乗っていた人が電車にのり、昨日までどこにも行けなかった人が繁華街のど真ん中に出没していたりする。人の流れが完全に変わったみたい。このカナダ・ラインは端っこは空港まで行っているので、巨大スーツケースをゴロゴロやってる人が今まで絶対に出没しなかった場所にゴロゴロが出没したりもしている。ウチから徒歩2分くらいにある駅が国際空港までつながっているというのはなんとも心強い。この電車にフラリと飛び乗って、そのまま空港まで行って、そのまま鶴の模様の飛行機などに乗れば、日本なんてもう目と鼻の先だ、と夢想するだけでなんだか嬉しくなる。きららーん。

とはいえ、この電車に飛び乗り、そのまま飛行機に乗っかって日本に降り立ったことはまだ一度もない。カナダ・ラインができる前はタクシーかバスじゃないと空港には辿り着けなかったし、この電車ができてからは、海外旅行にご縁がなくて、ずっとVでくすぶっていた。(冬眠してた。)年末はちょっと狙ってたけど、結局今年はVで年越しになっちまったしなあ。電車に乗って日本に帰る企画は、もうしばらくお預けである。

もうひとつ実行してみたい日本帰国作戦がある。ウチからスーツケースをコロコロ転がして歩くこと2分。カナダ・ラインに飛び乗って空港へ。そしてそこでメープルマークの飛行機や、鶴の模様の飛行機に乗ると思いきや、陰陽のマークの鮮やかな機体へと搭乗。そして一路ソウルへ。そして、ソウルで降りるのかなと思わせといて、飛行機を乗り継ぎ、成田には行かずになんとNへと着陸。そこにネコトラベルなどがにゃーと迎えに来ていて、ものの30分くらいで家に到着。新幹線にも成田エクスプレスにも乗らずに、ドアからドアへとほとんど瞬間移動風(飛行機に乗ってる間を差し引けばね)にVとNをつないでしまうという、この恐るべきプラン。機内食も大変に旨いという噂もあり、一度試してみたいのだけれど、今のところ鶴のマークの飛行機会社のマイレージカードなどでつつましく点数を集めたりしていて、しかも鶴のマークの飛行機会社はいろいろ大変でもあるらしいので、サポートしなければなあ、などとも思ったりして。

エコ的にはどうなんだろう。どっちがエネルギー量が少ないのかな。比較表があったら便利そう。