くっきりと晴れた日

ものすごく今日もよく晴れて、家に籠っていたら申し訳ないような大切な冬の光が降り注いでいるので、年末のおつかいがてら一日外に出ること決定。なんとも慌ただしい。もう今年もあと3週間ちょっとしかないのだもの。

晴れてはいるけれど、気温はいつもよりもグっと低い。霜が降りている。空気を吸い込むと体がすすっとする。今日はハイキング用の防寒靴下を履いていても、ついついラップダンスしたくなる寒さ。下の方から登って来るタイプの本格的寒さなんである。ああ、でも晴れているっていいなぁ。寒さなんてへっちゃらで、やたら外を歩き回ってしまった。オリンピック村を経由してダウンタウンまで歩く。既に警戒? の準備をしているらしくて、フェンスで囲ってあって自由に入れない場所があちこち。ものものしー。さて、これからどうなるのかな。

一度も入った事がなかったんだけど、いつも気になっていたレバノン料理店でランチ。カリカリに揚げたカリフラワーの挟まったピタパン。ちょっと表面が焦げて香ばしい牛肉。ビーツと人参の入ったジュース。あまりの美味しさに舌喉胃袋が目を覚まし(今まで眠ってたのか!)、眩しそうにしばしばとしばらくやっていた。天気はいいし、体は美味しさにスッキリとお目覚めだし、幸せとは今日の今のこの瞬間の午前11時43分のことを言うのではないかと、口元をナプキンで拭いて、デザートのローズウォーター入りのクッキーのようなものを口に含んで、粉砂糖にちょっとむせたりしながらなんかじわーっと時間の肌理を楽しんでいた。Vもなかなかやるな。特に晴れの日は、泣ける程幸せ感が...。海を見ればやたら青くてドでかい赤い貨物船なんかがくっきり浮かんでるし、山はもう雪がささっと乗って、目に縦にも横にも入りきれないくらい立派な大きさ。

V市の目抜き通りであるロブソン通りの真ん中あたりに、アイススケート場がオープン。半地下のようなところで屋根がついていてとってもちっこいのだけれど、ものすごく大勢の人がぐるぐると回遊している。その横にオリンピックのチケット売り場がある。先日、丸一日を棒に振ってものすごい形相でオンラインで遂に購入した「カーリング」のチケットを受け取ろうと思ったのだけれど、写真付きのIDを持って行くのを忘れたので受け取れなかった。それにしても、チケット係のお姉さんお兄さんが美形すぎる。オリンピックだのっていうと、ルックス重視で受付係の人選してたりするんだろうか。街がものすごい勢いでお化粧していくような、ちょっとむずむず感覚あり。変だー。

それでもやっぱり、東ヘイスティング通り辺りではホームレスのおっちゃんらにぶつかりそうになって真っすぐに前に歩けないなどという状況は、いつもと変わっていない。今夜はものすごく冷え込むらしい。おっちゃんらの睡眠が心配だ。