COMPからの独立

晴れ。鰯雲。サラダミックス発芽。一日家で書き物。体の節々がやたら痛い。肩も凝ってるし。足は突っ張ってるし。腰も痛むし。昔は肩凝りなんてぜんぜんなかったような気がするんだけど、ローカのせいであるのか、それともラップトップ・コンピューターのせいであるのか、どっちかというと後者であって欲しいけど、やはりローカも否定できない。

コンピューターを持っていなかった頃、一体何をして一日を送っていたのか謎だ。というくらい、いつの間にかCOMPの野郎の奴隷と化してしまった。今思えば、東京に居た頃はCOMPはウチにいなかった。COMPの使い方すらよく知らなかったし、COMPなんて別に好きでもなかったんだ。...とここまで書いて、思い出した。いや、ウチにCOMPが一匹いた。AMIGA500っていうマニアなマシンだ。フロッピーを入れるとガガガガっと音がして、画面の文字も絵も、ガタガタでデコボコしてるやつだ。アニメーションを作るという意気込みでこのマシンを買ったのだが、実際には四角が右から左に動くような単純かつ退屈な小品を三つ四つ作ったくらいしか覚えておらず、その後は押し入れの肥になっていたとしか思えない。当時AMIGAと言えばかなりのオタクマシンで、今ではオタクの殿堂となったアキバ(当時は秋葉原とその街は呼ばれていた)にあったものすごく怪しげな会社に札束握りしめてマシンを買いに行った記憶がある。

学生だった当時、そんな札束がどこから現われたのか。ごめんなさい、親の財布でした。どう言って説得したのかは覚えていないが、とにかくCOMPを所有することがどーしても自分の未来の飛躍に必要であるというようなことを、甘ったれつつしつこく繰り返したに違いない。しかし、その頃、全くパソコンの知識がなかった私は、四角を右から左に動かすのが精一杯で、その後何ら有効なことに親から買ってもらった大切なCOMPを使うことができなかった。ワープロソフトさえ、当時のAMIGAでは使えなかった。使えたのかもしれないが、機械を見るとマニュアルを読んだり情報を集めたりする前にとにかくまずボタンを押しまくってしまいたくなる私の手に負えるものではなかった(単なる言い訳)。

そんな昔のことは、まあどうでもいいんだけど、今どきのCOMPはスピードも速いし、何でもできちゃうから却って困るのだ。かつてAMIGAに飽きて、すぐに外に遊びに行っちゃってた私ですら、あらあらあらっ、とCOMPで爽やかな作業ができてしまう昨今なので、結果として一日中COMPの前に座っているような日が多くなる。そして、何より、私の目の前に今いるコイツ、ラップトップというヤツが、カイロプラクティックの先生曰く「諸悪の元凶」なんだそうだ。

問題は、手の位置に対してのモニターの位置。デスクトップならば、モニターの位置はもっと上の方で、目線はほぼ水平になるわけだけど、ラップトップだと目線がどうやってみても下方向になって、ということは首が前に出て、肩をすくめたような形になりやすいのだって。この形が、人間の体には最悪なんだって。頭って重いからね。うーん、そう言ってる間にも肩が凝る。腰が張る。もう限界。

ということで、今日はCOMPとの時間はこれで終わり。秋の夜長に本を読む。
COMPからいかに自由になるか。これまじめに悩みかも。