扇風機屋さん、儲かりまっせ!

今日も激しく暑かった。V市でこの気温になるのはかなり稀らしく、スーパーでは氷が売り切れ。エアコンに効いた茶店は満員。夕方になっても気温が下がらない。熱帯夜ではないけれど、かなり暑いです。その暑さの中、本日は花火大会の3回目。近くまで行ってみたかったんだけど、この暑さには勝てず、結局バルコニーで植物連中と一緒に観覧。花火なのに現場まで駆けつけないのはN市出身のNっ子の名に恥じるけれども、やっぱり暑い。とはいえ、これがN市の大花火大会(おおはなびたいかいと読ム)であれば、たとえ火の中水の中熱帯夜の中でも出掛けるので、V市の花火よごめんなさいっ、と言わねばなるまい。

花火の思い出と言えば、ずっとずっと昔に隅田川の花火大会にフランス人の友達と出掛けたことがあった。死ぬかと思った。ものすごい人混みで前にも後ろにも進めなくなり、とにかく人に四方八方から押されながら5センチくらいづつ前進するのがやっと。警察官は「止まらないで下さい!」とメガフォンで叫び続けてるし、上空にはヘリコプターがガンガン飛んでるし。ゴジラ映画の戦闘シーンの中のパニック状態の東京の街の絵面にやたら似ていて、花火がどうだったかなんて記憶はほとんどない。覚えているのは、友人のフランス人が「あ、アタシもうダメ、ダメ、ダメエ〜!」とか妙な声を発しながら、道路の脇に警察が確保していた非常用通路にトンヅラしたこと。「アタシ、キモチワルイんデス!」とかなんとか言って、警察官に避難通路を通ることを許してもらったらしい。やるな。私は一人、ものすごい人混みに残されて「そりゃないよぉ」とめげたが、はぐれちゃうし、押しつぶされそうだし、雑踏からあと数時間は抜け出せそうにないし、ということで(卑怯な方法であったけれど)結局私も「なんか気分が悪いので...」とかなんとかお腹を押さえて下手な演技をしつつ(本当に気分は悪かったけど)一緒にトンヅラした。

その恐ろしい花火大会の雑踏に懲りたので、それ以後、隅田川の花火大会には一度も行った事がない。いつか高層ホテルのスイートからでも涼しく眺めてみたいけどね(ははっ)。

それに比べて、N市の花火大会など穏やかなものである。河原の土手の傾斜に座って見るのがスタンダードなので、足がやたら鍛えられてしまうが、どんなに混雑していても、今まで一度も座れなかったことはない。昼間からビニールシートを敷いて席取りをしている人も結構多いけれど、後から行っても、「どうぞ〜」なんて隙間に入れてもらえたりして。そこで焼き鳥や枝豆&ビールなんかちょいちょいやりながら空を見上げる。ふう。ええなあ。

さて、扇風機屋さんに耳寄りな話。例年にない猛暑のため、V市およびちょっとその南方にあるA国S市では、街中の扇風機が売り切れなんだって。今、V市に100台くらい扇風機を持って来て、街角で売ると大もうけでっせ。ウチには幸い扇風機があり、生暖かい風をかき混ぜている。どうでしょう、そこの扇風機屋さん、V市に特別出張したら?