なんだかもう秋のような気候で

今日は家の片付け。洗濯。日本から持って来た物の整理。今回日本にいたのは1ヵ月ちょっとだけれど、内容の濃さから1年くらい出掛けていたように錯覚する。家の前では道路工事が始まっていて、一日中カンカンコンコン、ガガガガガ、ドドドドドと騒がしい。

気温が東京よりも、N市よりもかなり低い。体がちょっと戸惑っている。外出する時に「こんな格好じゃ出られない」だったのが「これで十分」に変わって行く。東京のド真ん中をこの格好で歩いたら、寝起きパジャマ姿だと思われて怪しまれそう。でもVじゃこんなの普通。それにしてもホームレスが多いなあこの街。なぜここまで多いのか謎ですらある。

飛行機というのは不思議なもので、本来一日でつなげないような距離の場所を一日でつないでしまう。その結果、人間の体の方がスピードについてゆけずに、戸惑う。Vの風景に慣れ、Vのまばらさに慣れ、Vの日常にしっくり落ち着くまでには、まだ少し時間がかかりそうだ。

時差ボケは予想外に軽い。午後少し昼寝。でも夜はぐっすり眠れる。ただ、やたらいろんな夢を見る。感覚的な、少し怖い夢。なんだか、またこちらでも浦島太郎の気分だなあ。二つの場所に挟まって、どっちからも少しずれている。乙姫様の箱開けるのだけはちょっと待っておこう。なんかどどっと老け込んじゃいそうだから。気温が低いせいか、ちょっとしゅんっとしてる。秋のような寂しさが少し。本でも読もうっと。