NとV。どうやら光の角度が少し違います

朝Nにいたのに、今Vにいる。不思議ですねえ、世界。さて、思い起こせば...

今日の朝食は柳鰈に小松菜のおひたし、生卵に豆腐のお味噌汁。ああ、日本の朝ご飯。これで最後と思うからか、やたら美味しいなあ、小松菜の一本一本。カンドー。

と、カンドーに浸っている場合ではありません。出発前に近所の氏神様を参拝せねば。滞在の最終日になってお参りとは、なんとも申し訳ないのですが。時間がなかったのです。ごめんなさい、神様! と、朝からの汗ばむような日射しの中を神社に急ぐ。丁度折よく、巫女さん達が神主さん達の歌に合わせて、巫女舞を奉納しているところに到着。清々しい、旅立ちの朝。隣りで深々と頭を下げているおじいさんの横で、私もしばし神聖な空間に佇んだ。感謝。今回の旅に、そしてすばらしい人々との出会いに。感謝。ありがとうございます。いってきます。またきます。近況報告と未来への決意。神様っていうのも、皆のこういうブツブツ声をたくさん聞いて、大変だろうなあ、などとちょっと思いながら。

そして、恒例のおみくじ。なかなか良いのが出て、旅立つ足が少し軽くなった。


名残惜しいけど。日本。また来るねー。ああっ、またこんなに美味しそうな食の山盛りがっ(東京駅のエキチカ通過中の食煩悩)、などと目をチラチラさせながら空港に無事到着。

そして飛んで飛んで。





朝Nの氏神様に向き合って立っていたのと同じ時刻に、V空港の中のトーテムポールの前に立っていた。
涼しいです、V。人が少ないです。スポーティーです、服装。今、ジムから出て来ました〜ってな格好の人がそのまま街を歩いてます。
ホームレスのおじさん連もお久しぶり。カートをガラガラ鳴らしながら、缶カラをいつものように集めてます。

どうやら光の角度が、朝立っていた場所とは少し違うみたいです。NはVよりちょっと緯度が高いらしく。空が少し広く。でも、なんだかちょっとガランとして、思わず空気を吸い込んで、そのまま遠くを見つめてみたくなります。ああ、Nは遠く。私はVに仁王立ち。
また、Vでの日常が始まります。