ソージセージン歓喜感涙

本日も引き続きソージ。今日のターゲットは水回り。るんるん。海外から帰って来た目に日本文化の細部がやたらよく見えるように、時々しか帰って来ない家の、どうやら数年間に渡り使用されていないような洗剤や化粧品の列、やはりもう数ヶ月あるいは数年手を触れられていないような雑誌の山などは、エイリアンあるいはウチュージンである私の目にはよく見えるのだが、ここに日々居住している人々にはもはや日常の一部に化しており、ぜんぜん見えないらしいんだな、これが。

というわけで、あっちも、こっちも、そっちも、あららここも。不要品の山また山のように見えちゃうんだな。きっと誰かに貰ったモノとか、買ったまま使わずにいて、なんとなく勿体なくて捨てられない品など、持ち主には思い入れのある品々なのだろうが、エーリアンはそれを情け容赦なく整理しちゃいます。かなり迷惑なエーリアンでもある。お節介オソージエーリアン。でもまあ、このくらいちと乱暴にやらないとこの家から不要品を取り除く事はほぼ不可能。かなり不要品メタボ気味の地球人家庭である。やっちまえ〜とばかり、先ほどからあっちこっちをひっくり返しているソージ星人。

なんでも、このようにモノの山積に至った事情の一つには、ゴミの分類がどんどん細分化して、特定のゴミを出せる日が減り、その日を何かの理由で逃したりすると、捨て損ねたゴミがウチの中に入って来ちゃうということがあるらしい。確かにこの地域のゴミ分類はすごい。ゴミを前に「うーん」とソージセージンが唸ったまま固まっちゃってるくらい分類が細かく、難しい。これはプラゴミだろうか。それとも燃やさないゴミ? それとも危険物? それともそれとも...。ソージセージンのような趣味のソージ人は別として、仕事の忙しいご家庭の方など、ゴミを前にうーんうーん悩んでいる時間なんてないだろうしな。現代においてはますます大変な作業となった、ソージ&ゴミ捨て。このような難解な作業をできる限り避けるためにも、ゴミの少ないライフスタイルに地球人はだんだんと変えて行く(戻して行く)しかないだろうな。

いやあ、それにしても、モノっていうのは油断しているとどんどん家の中に入って来るものだなあ。と、ソージセージンは溜息をついた。どこまで今回ソージを完了できるのか、かなり微妙である。今回の残された日数は少ない。がんばれソージセージン!

と、ソージの合間にちょいと息抜きということで近くのベーカリーへお買い物。このベーカリー、でかい。常時200種類のパンがあるんだそうだ。しかも石窯できちんと焼いているらしい。中に入っただけで、新鮮なパンがこっちに向ってニコニコニコニコ笑いかけて来て、思わずスキップしてしまう。日本のベーカリー、レベル高し。パンの中にポテトサラダを入れて更に半熟の卵が乗っかってトロリと焼けてるやつや、和と洋を繊細に組み合わせた面白いパンや、カワイイのや、ツウ好みなのや、目にも楽しくどれも美味しそうで、目移りしちゃうようなニッコニコの新鮮なパンがこっちからあっちまでズラリ。ついついたくさんあれこれ買ってしまったのだが、そのどれもがちょっと変わっていてしかも新鮮で、やたら美味しかった。満足。くーっ。(日本のベーカリーの美味しさ&ニコニコ攻めに遭って思わず感涙にむせぶS星人)

田舎でソージ。ソージセージンにとっては、これ以上の休日はないであろう。さて、これからどこを攻めようかなぁ。まだまだあっちの引き出し、こっちの押し入れ、お宝(=廃品)の山である。あんまりバタバタひっくり返さないでね〜っという家主の声が、どこかから聞こえて来たような気もするが。また黙々とソージソージ。