カウンセラー付き演劇

知り合いの男の子が参加してる若者劇団の公演を観に行ってきた。
この公演、十代の若者が直面しているいろんな問題を取り上げて、
参加している高校生が自分たちで作った作品で、
恋愛問題、ウツ、自殺などかなり重いテーマを取り上げながらも、全体としてはコメディ・タッチでまとめた演劇だった。
へえーっ、と思ったのが、
会場にカウンセラーが待機してるというところだった。
もともと、この企画にメンタルヘルスの機関が関わっているらしいのだけれど、
演劇を見ているうちに気分が悪くなったり、
相談したくなったら、
いつでもどうぞ、ということだった。

公演の後のQ&Aで、この作品を観て、共感するところのあった人は? という問いかけに、何人もの観客がウツを経験したり、身の回りに自殺者がいて辛い時期を過ごしたり、自分自身が自殺未遂サバイバーだったり、共依存的恋愛関係の経験者だったりしたことを告白していて、ちょっと驚いた。公共の場で、オープンにそういうことを話すのはすごいなあと思ったのと、みんな人生いろいろあるんだなあと。

ちなみに、演劇を作って上演した高校生の話によると、イマドキの若者のストレスの大きな原因はソーシャル・メディアなんだそうだ。周りの人の目が気になったり、自分だけ取り残された気分になったり、なかなかそのままの自分でいさせてくれないご時世ということらしい。そのキモチ、ちょっと分かるな。